社会問題の根底にあるセルフネグレクトとは
セルフネグレクトという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
子どもの育児や親の介護を放棄する「ネグレクト」いう言葉がありますが、「セルフネグレクト」とはまさに「自らを放棄してしまっている状態」であるといえます。
セルフネグレクト状態になると、どんなに服が汚れていて、たとえ異臭を放っていたとしても同じものを着続ける。食事をほとんど取らない。家がゴミ屋敷状態になるといった生活する上で行うべきことを行わず、放棄してしまいます。
原因としましては、孤立、身体機能の低下、認知症、精神疾患、経済的困難などが挙げられます。
セルフネグレクトはこれまで高齢者に多いとされていましたが、30代から40代といった若い世代であっても、セルフネグレクト状態から孤立死に至ってしまったケースが報告されるなど成人した方ならばどの年代であってもリスクがあり、社会問題となっています。