産業廃棄物の石膏ボードを処分する方法は?流れや注意点を解説

2025年06月26日

更新日: 2025年06月27日

石膏ボードは、建築現場やリフォームで広く使用される建材です。

しかし、廃棄する際には適切な方法を選ばなければなりません。

本記事では、石膏ボードの処分方法や流れ、注意点を解説します。

法律違反を避け、適正な処分を行いましょう。

石膏ボードとは

石膏ボードとは、石膏を芯材とし、両面を紙で覆った板状の建築材料です。
耐火性・防火性・遮音性に優れ、おもに建築物の内装材として使用されています。

石膏ボードの製造には、ほかの産業から出る廃棄物を再利用した石膏が使われることが多く、環境にも配慮されています。

しかし、廃石膏ボードは、すべてがリサイクルされるわけではありません。

一部は処理が難しいため、適切に廃棄する必要があります。

石膏ボードは産業廃棄物として処理しなければいけない

石膏ボードは、産業廃棄物に分類され、家庭の一般ごみとしては処分できません。

石膏ボードを屋外に放置したり、一般ごみとして出したりすると、有害な硫化水素ガスが発生するおそれがあります。
硫化水素ガスとは、石膏ボードが水分と反応することで発生するガスのことです。

硫化水素は吸引すると下記の症状を引き起こし、高濃度では命に関わる危険性もあります。

・頭痛
・めまい
・吐き気

また、石膏ボードにはアスベストやヒ素、カドミウムなどの有害物質が含まれている場合も。
これらが土壌や水質に悪影響を及ぼす可能性もあります。

したがって、石膏ボードを燃えるごみや不燃ごみとして処分することはできません。
必ず、産業廃棄物処理業者に依頼し、法令に基づいた適正な方法での処理が必要です。
石膏ボードの廃棄方法
石膏ボードの処分方法は、下記の2パターンあります。

・個人で処分する方法
・廃棄業者に依頼する方法

詳しく見ていきましょう。

個人で処分する方法

石膏ボードは、最終処分場に持ち込むことで処分可能です。
この場合、産業廃棄物を処理できる最終処分場に運搬し、必要な書類(マニフェスト)を提出する必要があります。

マニフェストは、廃棄物の収集・運搬・処分に関する記録が必要となる重要な書類です。
自己処理のメリットは費用がかからない点ですが、大量に廃棄する場合は運搬の手間や車両の汚れなどが発生します。

量が多い場合は、業者に依頼した方が便利でしょう。

廃棄業者に依頼する方法

石膏ボードの処分は、産業廃棄物処理業者に依頼する方法が一般的です。
業者に依頼する場合、手間が少なく、費用も比較的確実に計算されるメリットがあります。

業者選定の際には、産業廃棄物処理業許可を持っている業者を選ぶことが重要です。
無許可の業者に依頼すると、排出事業者として責任を問われる可能性があります。

処分する量や手間を考慮し、最適な選択肢を選びましょう。

石膏ボードの処分にかかる費用

石膏ボードの処分費用は種類や状態により異なります。
費用の目安は、下記のとおりです。

処分物の種類 費用の目安(1立米あたり)
建設系混合廃棄物(石膏ボード、がれき混じり、泥状など) 20,350円~
廃石膏ボード(新築系、リサイクル可能品) 13,200円~
廃石膏ボード(ミンチ、水濡れ、リサイクル不可) 20,350円~

個人で処分する場合、1枚あたり2,000円程度が相場です。
大量の場合は1立米あたり50~100円が目安となります。

業者に依頼した場合の処分の流れ

合同会社LIVISTA」に依頼した場合の処分の流れは、下記のとおりです。

流れ 詳細
問い合わせ
  • ・電話・メール・LINEから問い合わせ
  • ・受付時間は9:00~20:00
(LINE・メールは24時間対応)
見積もり 問い合わせ内容をもとに無料で見積もり作成
回収日時決定
  • ・見積もりに同意後、回収日時を決定
  • ・産業廃棄物処理の場合はマニフェスト準備
回収実行 設定された日時に業者が回収作業を実施
業務完了
  • ・回収作業完了後、業務終了
  • ・必要に応じて証明書など発行

この流れで、安心・迅速に石膏ボードの処分をお任せいただけます。

石膏ボードを処分する際の注意点

石膏ボードを適切に処分するためには、下記の点に注意が必要です。

・不適切な処分は罰則を受ける可能性がある
・石膏ボードの状態を確認する
・大量の石膏ボードを処分する際は、分別を徹底する
・一般廃棄物としての持ち込みは違法になる
・依頼前に処分業者の許可証を確認する

間違った方法で処分すると、罰則を受ける可能性があります。
注意点を事前に把握してから行動しましょう。

不適切な処分は罰則を受ける可能性がある

石膏ボードは産業廃棄物に分類され、適切に処理しないと法律違反になります。
不法投棄や不適切な廃棄物処理は、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる場合があります。

石膏ボードを適正に処理し、処理業者に依頼する際は、必ず許可を持つ業者に依頼しましょう。

参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律

石膏ボードの状態を確認する

廃棄する石膏ボードに水分や汚れが付着している場合、リサイクルが難しくなり、処分費用が高くなる可能性があります。

水濡れした石膏ボードは、リサイクルの品質を低下させるため、乾燥した状態で保管し、汚れを取り除きましょう。

また、アスベストやカドミウムなどの有害物質を含む場合がある点にも、注意が必要です。
とくに古い建物から排出された石膏ボードは、アスベストが含まれているケースが多々あります。

有害物質を含んだ場合は、専門業者による適切な処理が必要です。
処分費用の増加や、法的問題のリスクを避けるためにも、石膏ボードの状態を十分に確認することが大切です。

大量の石膏ボードを処分する際は、分別を徹底する

リサイクル可能な石膏ボードは適切に分別し、異物やほかの廃棄物が混ざらないようにしましょう。

分別が不十分な場合、リサイクル処理ができず、焼却や埋め立て処分となることも。
その場合の処理費用は、高額になります。

さらに、産業廃棄物として扱うため、法律で定められた分別回収が必要です。
現場での分別作業を徹底することで、リサイクル効率が高まり、環境にも優しい処分が実現します。

一般廃棄物としての持ち込みは違法になる

石膏ボードは産業廃棄物であり、一般廃棄物として処分場に持ち込むことは違法です。
家庭から出る石膏ボードでも、産業廃棄物として処理する必要があります。

不法投棄や不適切な処分が発覚すると、罰則が科せられるため、必ず適正な方法で処分しましょう。

依頼前に処分業者の許可証を確認する

石膏ボードを処分する業者には、必ず産業廃棄物処理業者としての許可が必要です。
この許可は、各都道府県の知事から授与されたもので、合法的に産業廃棄物を処理できる証明です。

許可を得ていない業者に依頼すると、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科されることも。

業者を選ぶ際には、必ず許可証の確認を必ず行いましょう。
許可証には、取り扱える廃棄物の種類や範囲も記載されています。
業者選定を慎重に行うことで、法的リスクを避け、安心して石膏ボードを処分できます。

まとめ:専門業者への依頼でスムーズに石膏ボードを適切に処分しよう

産業廃棄物として処理する必要がある石膏ボードは、適正な処理を行わなければ法律に違反してしまう可能性があります。
石膏ボードの適切な処分を行うには、専門業者への依頼が確実かつスムーズです。
信頼できる業者への依頼で、適切な処理とリサイクルが行われ、不法投棄などのリスクも避けられるでしょう。

合同会社LIVISTA」では、産業廃棄物の回収・処理を行っています。
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このコラムの監修者

設楽生人
Narihito Shitara

合同会社LIVISTA代表

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廃棄物をただ片付けるという単調な作業だけではなく、
サービス業であるという自覚を持ち、お客様への礼節を重んじ、
親身になって仕事を行うことを信条としており、廃棄物に関わる
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