塗料を安全に廃棄するには、種類や成分にあわせて適切な方法を選ぶことが大切です。
廃塗料は固形・泥状・液状のように状態が分かれており、それぞれで処理の手順が変わります。
とくに有害物質や揮発性の成分を含む塗料は、誤った扱いによって環境汚染や火災を招くおそれがあるため注意が必要です。 あらかじめ性状や保管のルールを理解しておくと、法令違反やトラブルを避けやすくなります。
この記事では、廃塗料を安全に処分するための基本ポイントを順に見ていきましょう。
廃塗料・廃インクの分類とその特徴

廃塗料や廃インクは、形状や成分によって分類が異なり、適切な処理が欠かせません。
とくに塗料は、有害物質や揮発性成分を含むものも多く、誤った扱いが環境汚染や火災につながるおそれがあります。
固形・泥状・液状のどれに当てはまるかを把握すると、安全性の高い処理方法の選択につながるため、事前の確認が重要です。
ここからは、それぞれの特徴と処理のポイントをまとめます。
固形化した廃塗料の特徴
固形化した廃塗料は、液体や泥状の塗料と比べて扱いやすい状態ですが、そのまま家庭ごみに出せるとは限りません。
乾燥して硬くなった塗料は漏れの心配が小さく、保管や運搬がしやすい一方で、鉛やクロムなどの有害成分を含む場合があります。
このような塗料は固形であっても産業廃棄物として扱われることが多く、自治体や専門業者への相談が欠かせません。
成分や状態を確認し、基準に沿った適切な処分を行うことで、環境負荷を抑えることにつながります。
泥状の廃塗料の扱い方
泥状の廃塗料は、固体と液体が混ざり合った不安定な状態であり、扱いに注意が必要です。
とくに下水や土壌へ流す行為は、汚染や詰まりの原因になるため厳禁です。
泥状の塗料には有害成分が含まれる場合が多く、周囲に漏れないよう密閉容器で保管し、乾燥や飛散を防ぐ管理が欠かせません。
処分する際は、自治体の区分を確認したうえで、許可を持つ産業廃棄物処理業者へ委託する方法が安全です。
衛生面でもリスクを伴うため、自己判断での処理は避け、専門的な対応を選ぶことが望まれます。
液状廃塗料の分類と注意点
液状の廃塗料は、揮発性が高い成分や有害物質を含むことがあり、もっとも慎重な扱いが求められる種類です。
容器が破損したり漏れたりすると、臭気の拡散や周囲への汚染につながるため、密閉状態を保ったうえで安定した場所に保管する必要があります。
また、油性・水性・溶剤系といった種類を混ぜると化学反応を起こし、発火やガス発生の危険が生じる場合があります。 安全に処理するためには種類ごとに分けて管理し、処分は許可を持つ専門業者へ依頼する方法が最適です。
適切な対応を取ることで、環境や健康への負担を大きく減らせます。
塗料廃棄物の正しい保管方法

塗料廃棄物を安全に扱うには、成分や状態に応じて適切に保管することが欠かせません。
塗料には発火や揮発などのリスクを伴うものもあり、保管方法を誤ると周囲への影響が大きくなるおそれがあります。
とくにVOCを含む塗料は、密閉容器に入れて直射日光や高温を避ける必要があります。
これらの点を踏まえ、性状ごとの管理方法を順に見ていきましょう。
固化しやすい塗料の保管のコツ
固化しやすい塗料は、空気や湿気に触れると急速に硬化するため、密閉性の高い容器で保管することが大切です。 とくに開封後は固まりやすく、必要量を使い切れないまま劣化する場合もあるため、温度や湿度の管理が欠かせません。
保管場所は直射日光を避け、涼しい場所を選ぶと状態を保ちやすくなります。
また、容器には塗料の種類や開封日を記録しておくと変化に気づきやすく、固化が進んだ際の判断に役立つでしょう。
日頃から状態を確認すると、無駄な廃棄を抑えることができるようになります。
塗料の性状を把握する重要性
塗料の性状を把握することは、適切な保管や廃棄につながる重要な要素となります。
液体・泥状・固形など、状態によって管理方法が変わるため、まず性状を正確に知ることが大切です。
液体塗料は漏れやすく、容器が不十分だと周囲に影響を及ぼすおそれがあります。 一方で、泥状の塗料は固化の進行によって分類が変わり、処分の方法が異なる場合もあります。
こうした特徴を理解しておくと、発火や揮発といったリスクを抑えやすくなり、適切な管理につなげられるでしょう。
ラベルの表示や手触りを確認すると、性状の把握に役立ちます。
成分に注意した保管方法
塗料を安全に保管するには、成分の特徴を理解したうえで管理することが欠かせません。
有害物質を含む塗料は揮発や臭気の発生につながる場合があり、密閉性の高い容器で十分に管理する必要があります。
とくに有機溶剤や重金属を含む塗料は、扱いを誤ると健康への影響が生じるおそれがあります。
保管場所は直射日光を避け、温度変化の少ない場所を選ぶと状態を維持しやすいです。
また、容器に成分や保管日を記録しておくと管理しやすく、水性塗料と油性塗料を分けて保管すると事故の予防に役立ちます。
少量から大量までの塗料廃棄方法

塗料を廃棄する際は、量や状態に応じて適切な方法を選ぶことが欠かせません。
少量であっても誤った処理は環境への影響が大きく、大量の場合はコストや手間が増えるおそれがあります。
塗料の種類や成分によって処分の手順が変わるため、事前に性状を確かめ、自治体や専門業者の指示に沿って進めると安心です。
このあと、少量の場合と大量の場合の進め方を順に見ていきましょう。
少量の塗料を安全に処分する方法
少量の塗料を安全に処分する際は、まず残った塗料をしっかり乾燥させることが基本です。 新聞紙や古布に塗料を広げ、風通しのよい場所で固めておくと、家庭ごみとして処分できる状態に近づきます。
固形化した塗料は多くの自治体で可燃ごみとして扱われますが、油性塗料や有害成分を含むものは区分が異なる場合があるため、必ず自治体の案内を確認しましょう。
容器に残った少量の塗料も、空き缶のまま乾燥させれば処分がしやすくなります。 誤った処理を避けるためにも、地域ごとのルールを把握しておくと安心でしょう。
大量の塗料を効率的に処分する方法
大量の塗料を処分する場合は、産業廃棄物処理業者へ依頼する方法がもっとも安全で確実です。 塗料には有害成分が含まれることが多く、自治体の一般ごみでは対応できないため、自己判断で処理すると法令違反につながるおそれがあります。
依頼先を選ぶ際は、産業廃棄物収集運搬の許可を持つ業者かどうかを確認し、塗料の種類や量、状態を正確に伝えることが大切です。 業者によっては専用容器の貸し出しを行うところもあり、作業の負担を軽減できるでしょう。
安全に進めるためにも、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
塗料缶・一斗缶の処分方法

塗料を使い終えたあとに残る塗料缶や一斗缶は、塗料の残り具合によって処分方法が変わります。 液状や泥状の塗料が残っている場合は産業廃棄物として扱われ、一般ごみには出せません。
安全に処分するには、缶の状態を確認したうえで適切な手順を選ぶことが大切です。 このあと、残塗料の有無に応じた処分のポイントを順に見ていきましょう。
残塗料がある塗料缶を処分する際のポイント
塗料が残ったままの塗料缶は、液状や泥状の塗料が付着していることが多く、缶そのものも産業廃棄物として扱われます。 一般ごみとして処分できないため、成分や状態を事前に確認することが欠かせません。
とくに油性塗料や溶剤系塗料は揮発性が高く、誤った保管は火災や漏れにつながるおそれがあります。
処分するときは、ふたをしっかり閉めて密閉し、許可を持つ収集運搬業者へ依頼する方法が安全です。
自治体によって取り扱いが異なるため、処理区分を事前に確認して進めると安心でしょう。
完全に乾燥させた塗料缶の処分方法
塗料が完全に乾燥して固形化している場合は、一般ごみとして処分できることがあります。
ただし、見た目が乾いていても内部にペースト状の塗料が残っていれば産業廃棄物に分類されるため、硬化の程度をしっかり確認することが欠かせません。
一斗缶などの大きな容器では残渣が取りづらいため、新聞紙や乾燥剤を使って固形化を促す方法も役立ちます。
金属缶自体は資源ごみに分けられる場合がありますが、自治体によって扱いが異なるため、地域ごとのルールを確認して進めると安心でしょう。
塗料の処分費用の相場

塗料の処分費用は、量や状態、成分によって大きく変わります。 少量であれば比較的負担が小さい場合もありますが、液状の塗料や危険物にあたる成分を含む塗料は、専門的な処理が必要になり費用が上がりやすいです。
あらかじめ相場を把握しておくと、処理方法や依頼先を選ぶ際に迷いにくくなるでしょう。 このあと、費用の目安と見積もりの考え方を順に見ていきましょう。
塗料の量・状態による処分費用の目安
塗料の処分費用は、量や状態、成分によって大きく変わります。
少量で固形化している塗料は比較的負担が小さいことが多い一方で、液状や泥状の塗料は専門的な処理が必要になるため費用が高くなりがちです。
とくに油性塗料や危険物に当たる成分を含む場合は、特別管理産業廃棄物として扱われ、追加の費用が発生する可能性があります。
また、処分量が多いと単価が下がるケースも見られます。 実際の費用は業者ごとに異なるため、複数社から見積もりを取り、内容を比較すると判断しやすいでしょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する際の費用感と見積もりの取り方
産業廃棄物処理業者へ依頼する場合、費用は主に「収集運搬費」と「処分費」で構成されます。
塗料の種類や性状、缶の有無、運搬距離によって総額が変わるため、事前に正確な情報を伝えておくことが大切です。
見積もりを依頼する際は、塗料の種類や量、容器の状態を写真とあわせて共有すると、追加費用の発生を防ぎやすくなります。
また、許可業者かどうかの確認も欠かせません。 複数社の見積もりを比較し、費用だけでなく処理方法の違いも併せて検討すると、安心して依頼先を選べるでしょう。
塗料廃棄に関わる法律と守るべきルール

塗料を廃棄する際は、廃棄物処理法を中心とした複数の法律に沿って進める必要があります。
とくに事業で使った塗料は産業廃棄物として扱われ、一般ごみとは別の基準で管理しなければなりません。
また、塗料の種類によっては消防法やPRTR制度の対象となる場合もあります。 こうした法律を理解しておくと、安全で適切な処理につながるでしょう。 続いて、代表的な法律と知っておきたいポイントを見ていきましょう。
廃棄物処理法に基づく塗料廃棄の基本ルール
塗料を廃棄する際は、廃棄物処理法に沿って適切に処理することが求められます。 事業で使用した塗料は産業廃棄物に該当し、一般ごみとしては処分できません。
そのため、自社で処理できない場合は、許可を持つ収集運搬業者や処分業者へ委託する必要があります。 また、塗料の成分によっては特別管理産業廃棄物として扱われ、より厳しい基準が適用される場合もあります。
委託して処理を行う際には、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を用いて処理状況を確認することが事業者の義務です。
こうしたルールを守ることで、環境負荷の軽減やトラブル防止につながるでしょう。
消防法・PRTR制度などその他関連法令のポイント
塗料の取り扱いには、廃棄物処理法だけでなく消防法やPRTR制度など、複数の法律が関わります。
油性塗料や溶剤系塗料は消防法上の危険物に該当する場合があり、保管量や扱い方には一定の基準があるようです。 また、PRTR制度では特定化学物質を一定量以上扱う事業者に、排出量などの届出が義務化されています。
こうした法令の対象になるかどうかを把握しておくことが大切です。 必要な基準を理解して管理すれば、リスクを抑えやすくなるでしょう。
産業廃棄物としての塗料の基礎知識

塗料を産業廃棄物として処分する場合は、成分や性状に応じて区分を確認し、適切な方法を選ぶことが欠かせません。
固形化して一般ごみとして扱えるものもありますが、事業で使用した塗料や有害成分を含む塗料は産業廃棄物に該当します。 誤った処分は法令違反や環境汚染につながるため、基準に沿った対応が必要です。
このあと、産業廃棄物として扱う際の基本的な考え方を順に見ていきましょう。
産業廃棄物と一般廃棄物の違いとは?
産業廃棄物と一般廃棄物は、排出元や管理方法に明確な違いがあります。 産業廃棄物は事業活動に伴って発生する廃棄物で、塗料の使い残しや廃液もこの区分に含まれます。
一方、一般廃棄物は家庭や事務所などから出る日常的なゴミが中心です。 事業で使用した塗料は産業廃棄物として扱われ、適切な処理のために専門業者への委託が必要になります。
また、産業廃棄物を委託して処理する場合は、マニフェストを用いて処理経路を確認する義務があります。 これらの違いを理解しておくと、状況に応じた適切な処分方法を選びやすくなるでしょう。
関連記事:産業廃棄物と一般廃棄物の違いを徹底解説!具体例と注意点は?
産業廃棄物収集運搬の流れと許可について
産業廃棄物を処分する際は、自社で対応できない場合に限り、収集運搬業者や処分業者へ委託する流れになります。
依頼先は必ず許可を受けた業者であることが条件で、無許可の業者に依頼すると法令違反になるため注意が必要です。
業者の許可情報は自治体の名簿などで確認できます。
また、産業廃棄物を委託して引き渡す場合には、マニフェストを用いて処理状況を確認する義務があります。 こうした手続きを踏むことで、処理経路の把握が進み、不適正処理の防止にもつながるでしょう。
適正な許可業者を選ぶようにすると安心です。
混合廃棄物にしないための分別ルール
混合廃棄物を避けるためには、塗料とその他の廃棄物を分けて管理することが欠かせません。
塗料が別の廃棄物と混ざってしまうと、処理方法の判断が難しくなり、業者が受け入れられない場合もあります。 塗料が付着したウエスや刷毛なども、成分や用途に合わせて分別しておくと適切に処理しやすくなります。
もし判断が難しい場合は、専門業者へ相談して確認すると安心です。
日頃から分別を徹底し、必要に応じて専門業者を活用すれば、トラブルを避けやすくなるでしょう。
塗料廃棄時の注意点

塗料を廃棄する際は、性状や成分によって処分方法が変わるため、事前の確認が欠かせません。 揮発性成分や重金属を含む塗料を誤って処理すると、環境汚染や法令違反につながるおそれがあります。
とくに大量の塗料を扱う場合は、自己判断で処理せず、基準に沿って慎重に進めることが重要です。
このあと、廃棄時に押さえておきたい注意点を順に見ていきましょう。
形状・性状把握の重要性
塗料の廃棄では、形状や性状を正しく把握しておくことが不可欠です。
塗料は固形・泥状・液状など、状態によって処分の方法が大きく変わるため、まず現状を確認する必要があります。 例えば、固形化していれば家庭ごみとして扱える場合もありますが、液状や泥状の塗料は産業廃棄物として処理することになり、安全面での配慮が欠かせません。
こうした違いを把握しておくと、誤った処理を避けやすくなり、トラブルの予防にもつながるでしょう。
日頃から性状を丁寧に確認する習慣を持つと安心です。
含有成分に対する注意
塗料には、鉛やクロムなどの重金属やトルエンといった有害物質が含まれる場合があり、適切に扱わないと環境や健康に影響を及ぼすおそれがあります。
処分する際は、成分表示や安全データシート(SDS)を確認し、危険性が高いものは専門業者へ依頼する判断が欠かせません。 また、塗料同士を混ぜると化学反応を起こす可能性があるため、成分に応じて分別して管理する必要があります。
こうした注意を押さえておくと、事故や法令違反のリスクを抑えやすくなるでしょう。
適切な保管のポイント
塗料廃棄物を安全に保管するには、密閉性の高い容器を使い、空気や湿気の侵入を防ぐことが欠かせません。
塗料は空気や水分に触れると固化したり成分が変質したりするため、漏れや発火の原因になるおそれがあります。
保管場所は直射日光や高温を避け、温度変化の少ない場所を選ぶと安心です。
さらに、容器には内容物や保管日を記録し、万が一に備えて吸収シートを敷いておくとトラブルを回避しやすくなります。 こうしたポイントを押さえて管理すれば、保管時のリスクを大きく減らせるでしょう。
まとめ:塗料廃棄の裏ワザで手間なく処分を実現

塗料を安全に廃棄するには、種類や性状を見極めて適切な方法を選ぶことが欠かせません。
少量であれば乾燥させて家庭ごみとして扱える場合もありますが、事業で使った塗料や大量に残った塗料は専門業者への依頼が必要になります。 誤った処理は環境への影響や法令違反につながるため、正しい区分と保管を心がけることが大切です。
日頃から性状を確認し、必要に応じて許可業者を活用すれば、負担を抑えながら安全に処分できるでしょう。 適切な手順を知っておくことで、塗料の廃棄がぐっと進めやすくなります。
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